九州の観光情報サイト:Kyusyu.sky.net

筑前:白山城址(はくざんじょうあと)

住 所 :福岡県宗像市山田
築城者 :宗像氏国
築城年代:文治五年
形 式 :山城
遺 構 :曲輪・土塁・空堀
指定史跡:未指定
訪問日 :令和元年10月12日

歴史

白山城は文治五年に宗像氏国が築城したと伝えられている。
宗像氏は鎌倉幕府成立後に宗像大社の大宮司に奉じられ白山城を築城している。
その後も宗像氏の拠点として使用されていたが延元元年に「南北朝の戦い」に敗れた足利尊氏は白山城に落ち延び勢力を盛り返す事となる。
宗像氏はその後に周防の大内氏に従っていたが天文二十年に大内氏が家臣である陶晴賢の謀反により勢力が衰退すると宗像氏内で跡継ぎを争う騒動が勃発する。
この騒動は晴賢の支援を受けた宗像氏貞が勝利し跡を継ぐと、 白山城の近くにあった蔦ヶ嶽城を大改修し拠点を移し白山城は歴史から消える事となった。

現在

現在の白山城址は白山山頂に曲輪などの遺構を残している。
白山には山田地蔵尊増福禅院から登山道が延びておりそこから山頂を目指し登山となる。
山頂付近に近付くにつれ山は険しくなっていくが、その地点から堀切などが確認出来るようになる。
山頂は城跡の案内板や石碑が建てられており曲輪と土塁が確認出来た。
散策日は誰も登られていなかった為か登山道の至る所に蜘蛛の巣が張り廻られていて、それを回避しながら山頂を目指したが「白山城を守る会」の方々が野花を多く植えている目印を見かけたので白山城址を目指す際はこの地点に足を踏み入れない様に注意して貰いたい。

MAP