若山砦の築城者や築城年代は不明だ。
明応六年に筑紫氏が勝尾城を拠点とし勢力を増すと勝尾城の支城として使用された。
天正十四年に薩摩：島津氏が九州制覇の為に北上するとこの地も戦場と化した。
島津氏の猛攻の前に勝尾城や多くの支城は落城したが、若山砦は金屋左衛門が在城し最後まで落城しなかったと云われている。
その後、豊臣秀吉による九州征伐が行われると筑紫氏は勢いを取り戻し秀吉の軍に加わり功をあげる。
その功が認められると筑紫氏は上妻群に移封され勝尾城は廃城となり鷹取城も歴史から姿を消した。

現在の若山砦址は標高250mの山頂付近に遺構を残している。
だが登山道はかなり荒れており地元の方に伺うと獣道を通るとの事で現在この山を登る方はいないという。
その為に登山道入口まで行くも散策は断念する事にした。
山頂付近には曲輪や堀切が確認できる様だ。
またこの地は「勝尾城筑紫氏遺跡」として勝尾城以外にも城址や遺構を楽しめる様になっている。