三城城は永禄元年にこの地の雄：大村純忠(おおむらすみただ)が築城を開始し永禄七年に完成した山城だ。
当時大村氏は彼杵郡一帯に勢力を拡大していたが大村氏の親族達が共謀し三城城に進軍するが三城城の僅かな兵士達でこれを見事に撃破した。
この籠城戦を「三城七騎籠」として後に称えられた。
その後も大村氏の居城として栄えたが慶長三年に大村喜前（おおむらよしあき）が玖島城を築城すると、 大村氏は玖島城を居城とし三城城は寛永十四年に廃城となった。

現在の三城城址は長崎県忠霊塔が建っており平日はとても静かな場所になっている。
遺構は殆ど残ってなく石碑がある程度で「三城七騎籠」を期待して来られた方は意気消沈してしまうかもしれない。