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琉球:南山城址(なんざんぐすくあと)

住 所 :沖縄県糸満市大里1901
築城者 :大里按司
築城年代:14世紀頃?
形 式 :丘城
遺 構 :石垣・土塁・曲輪
指定史跡:市指定史跡
訪問日 :平成22年03月17日

歴史

南山城は大里按司が十四世紀頃に築城した城だと云われるが詳細は不明のままだ。
中国:明の記録によると1380年頃から南山の名が出始めており山南王が居城していた城でその王の名は承察度(しょうさっど)と云われる。
だが山南王:承察度は大里按司の当て字だとも考えられており、その根拠は承察度と大里按司は方言で共にウフサトと発音されるからでもある。
承察度は中国:明と盛んに貿易を行った記録が在りその回数は二十二回にも上るっている。
大里按司では無く、承察度の名で通していたのも中国との関係があったからではないのかとも推測されている。
だがこの地は按司の争いが絶えず最後は他魯毎(たるみぃ)王の時代に尚巴志によって滅ぼされ、山南王国は滅亡し琉球統一が達成された。

現在

現在の南山城址は「高領小学校」に隣接しており石垣や曲輪などが残っている。
遺構としての規模は大きく更に良好な石垣が多く残り見応えがある場所だ。
更に城址内にあるガジュマル群生は「沖縄の名木百選」に選ばれている。
城址付近を小学生達が清掃しているので、散策に来た際にはマナーには十分に気を付けて貰いたい。

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