飫肥城は南北城時代に土持氏が築城したと云われているが正式な築城者や築城年数などは定かではない。
戦国時代初期には薩摩の大名・島津氏の居城となり隣国伊東氏との争いの場として常に戦火が絶えなかったが伊東佑国が飫肥城侵略中に戦死をすると報復を恐れた島津氏が領土割譲を行うなどして和解を行った。
だが城主を失った伊東氏による飫肥城侵略は続けられ永禄十年遂に飫肥城を攻略した伊東氏は飫肥一帯を手にする。
しかし元亀三年に「木崎原の戦い」で伊東氏は壊滅的に敗北しその後没落すると日向国は島津氏の所領となった。
後に伊東氏再興を目指す伊東佑兵(いとうすけたけ)は豊臣秀吉に仕え九州征伐に同行し島津氏が秀吉に降伏すると再び飫肥の領土を与えられ飫肥城は明治時代まで伊東氏の居城となった。

現在の飫肥城址は非常に良好的な遺構を残している。
入口の大手門は復元櫓門として復元され空堀は大変珍しく当時のままの遺構として残っていた。
また街並みが武家屋敷となっておりこちらも当時の面影を復元している。
この地域は飫肥杉として杉の木が有名で本丸跡地にも無数の杉の木が茂りこの地で酒造する焼酎の名も「飫肥杉」として販売されている。

飫肥城歴史資料館

宮崎市観光協会
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