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肥前:獅子ヶ城址(ししがじょうあと)

住 所 :佐賀県唐津市厳木町岩屋
築城者 :源披
築城年代:不明
形 式 :山城
遺 構 :石垣・堀切・堅掘・曲輪
指定史跡:県指定史跡
訪問日 :平成22年06月08日
  • 県指定史跡

歴史

獅子ヶ城は松浦党の家祖:源久の孫、源披(みなもとのひらく)が築城したと云われているが所説については定かではない。
一説では治承から文治年間の時代に築城したと云われている。
後に源披の子孫が平戸に移動した為に獅子ヶ城は一時廃城となってしまうのだが、室町時代にこの地方を波多氏が支配すると肥前で力を付けた龍造寺氏との間で争いが勃発しその脅威に対抗する為に武勇に優れた名将鶴田兵庫介前(つるたひょうごのすけすすむ)が獅子ヶ城を修復し龍造寺氏に対抗した。
鶴田氏はその後もこの城を居城とし勢力を拡大していくが、文禄三年に豊臣秀吉の命により主家:波多氏が領土を没収されると獅子ヶ城城主:鶴田賢もこの地を去っていった。
九州征伐後に秀吉は獅子ヶ城を廃城させ歴史から完全に消える事となった。

現在

現在の獅子ヶ城址は岩山の山間部に遺構があり辺りは絶壁と岩壁に覆われた天険の城址だ。
遺構はかなり保存状況がよく本当にこれが廃城になった城なのかと疑ってしまう程立派な形を残している。
この地を訪れた人が必見の場所とよく言われるがとても納得がいく場所だ。
特に見所は複数の櫓跡や本丸跡、断崖絶壁の城壁だろう。
また井戸跡や無数に残っている石垣も必見で現在も調査が行われている。
是非時間を要して散策を行って貰いたい城址となっている。

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